[10/10] 跡見学園女子大学 マネジメント学部 生活環境マネジメント学科 安藤ゼミで代表理事の町田が「サステイナブルライフを求めて」の特別講義を実施。

跡見学園女子大学は2025年に学園創設150年を迎えた東京で一番古い女子教育の学校で、大学は埼玉の新座キャンパスと東京の文教キャンパスがあります。 茗荷谷にある文教キャンパスに伺い、マネジメント学部 生活環境マネジメント 安藤ゼミの11名の学生さんに特別講義を実施させていただきました。

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■ 「サステイナブルライフを求めて」の特別講義
今回の特別講義、「サステイナブルライフを求めて」は、環境問題の全体像を生活面から考える、環境問題の入門としての講義です。 入門ではありますが、環境の全体像を理解するためには環境問題の本質を理解する必要があり、さらに生活面で活用するためには社会とのかかわり方や応用力が必要となってきます。

■ まずは課題解決に活用できる、バックキャスティング思考法を学ぶ。
環境課題の解決にバックキャスティング思考法を採用する場合、その適用には気を付けなければなりません。 それは、小さな目標を設定してしまうとそれが解決しても大きな課題は解決しないという問題が起こります。 つまり、自分では解決したつもりで満足しても、本質的な課題は解決しないという問題で、多くの生活者がこの状態に陥ると環境問題が悪化する危険性も含んでいるので、社会全体から見ても、最も注意が必要な点です。
これは、小さなバックキャスティングをいくらたくさん実施しても大きな課題解決にはならないことを意味しています。 では、目標をどこに設定すればよいのでしょうか?

■ バックキャスティングの目標設定とその運用
まずは「地球環境(環境視点)から社会・経済を見る」という「産業革命」から「環境革命」へのパラダイムシフトの視点を理解します。 さらに具体的にはどのような目標であるべきかを “Susutainable Planet”の図で説明していきます。 この “Susutainable Planet”の図は自然と人工が循環している理想の図です。 次に、この図に現状の大量生産・大量消費・大量廃棄の流れを重ねた図を見ていきます。 赤で示された流れが現在の課題として理解でき、その流れをいかに理想の図の流れに戻していけるかを考えます。
この後のワークショップでは、課題として具体的なテーマ(ペットボトル、味噌汁、そのほかの製品など)をそれぞれの項目に当てはめ記入し、その結果を発表しながら参加者でディスカッションを行います。
このセッションにより、環境問題を考える上での判断基準を明確に持つことができ、なにをどのように改善していくべきかの道筋が見えてきます。

■ 応用課題:バヌアツの課題を考える
バヌアツ共和国からeepfの「サステイナブルライフを求めて」の寄稿コーナーに寄稿していただいている、イルカさん(ペンネーム)から相談いただいた課題を、 “Susutainable Planet”に照らし合わせて議論しました。
イルカさんはバヌアツ共和国の首都であるポートビラ市で市民に環境教育をるすために日本から派遣されており、「歯ブラシごみ問題」が気がかりとなっています。 そのことを課題としてイルカさんの話(動画)を基に学生さんと考えました。

学生さんの対策案:
 → 地元の植物の枝などで歯ブラシを作る案
 → 歯ブラシの素材を再生可能な素材に変える案
 → 回収ボックスを設置する案
現地の事情もあるので、この案がそのまま有効かは分かりませんが、”Susutainable Planet”を踏まえたうえで考えた案であれば、ここからバックキャスティングすることでそれを実現するために現在すべき行動が見えてくるはずです。 授業の時間内ではここまでですが、eepfではイルカさんとの連携の中で今後対策を探っていきたいと思います。

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