世界一幸せな国・バヌアツ共和国

こんにちは。伴道イルカです。
もちろん、ニックネームです。イルカの調教師をしていたことが由来です。
そんな私は、バヌアツ共和国で子供たちに環境3Rを伝える活動をしています。
ですが、「Reduce ・Reuse・Recycle」と呪文を唱えただけでは、魔法はかけられません。
呪文と共に魔法の粉が必要なんです。
私の魔法の粉は、「私の大好きな海と海の生き物を一緒に守ってくれる?」という情熱の粉です。
イルカの調教師になりたくて言葉も経験もあてもないまま、情熱だけで中米・ホンジュラスに行き、夢を叶えた私は、情熱という魔法の粉がどれだけ大きな力を持っているかを知っています。
ここバヌアツでも“大好きな海と海の生き物への情熱”を入り口にして、環境3Rを伝えていきます。

バヌアツ近所の小道

世界一幸せな国

バヌアツは、フィジーとニューカレドニアの間に位置する南太平洋の島国です。
イギリスのシンクタンク「ニュー・エコノミックス財団(NEF)」が発表した「幸福度指数(HPI)」で1位となり「世界一幸せな国」として注目されています。
“世界一幸せな国”ってどんな国だろう?
お金持ちの国かな?
社会保障が手厚い国かな?
“などと思うかもしれませんが、このランキングの計算方法は、以下のように計算されます。
計算式:HPI ≈ (平均寿命 ✕ 人生の満足度)/カーボン・フットプリント
※2024年以前はカーボン・フットプリントの代わりに、エコロジカル・フットプリントが使用されていました。
※カーボンフットプリントは、人や物が出す温室効果ガスの量(主にCO₂)を「見える化」したものです。

つまりこの指数は、各国の住民がどれだけ効率的に天然資源を活用しながら、長く充実した生活を送っているかを比較します。

バヌアツのエコな買い物事情

バヌアツに来て生活を始めると、スーパーではエコバックが使われ、野菜(ジャガイモ・人参・玉ねぎなど)は専用の袋に入れて量り、専用袋はレジで回収されます。
パック詰めのパックは紙パックだったり、お弁当についてくるスプーンもフォークも木製だったりとなかなかごみが出ない取り組みを行っていることが分かります。

そして、これは時代の流れを意識したわけではないのだけど、文化を守った結果、時代的に「エコ!」と称賛したくなるのが、市場のお買い物籠。バナナの葉っぱで編んであります。

バナナの葉で編んである市場の買い物籠

町に出れば、大流行中なのかな?と思うほど、地元の人はパンダナスという葉っぱで編んだバックを愛用しています。このパンダナスのバックは、民芸品でお土産の定番にもなっています。

地元の人が愛用する葉で編んだ買い物バッグ「パンダナス」

食器を使わない南国特有の食事

食生活を見てみると、バナナやイモ類をこねて、バナナの葉っぱで包んで蒸したラプラプと呼ばれるものが定番料理です。

バナナの葉っぱで包んで蒸した定番料理の「ラプラプ」

材料となるバナナは、道端にも生えていて次から次へと実をつけます。イモ類に関しては、バナナのようにはいきませんが、お庭で簡単に栽培できるそうです。

たわわに実る道端のバナナ

この天然資源を活用したライフスタイルが、バヌアツの「幸福度指数(HPI)」を押し上げているのだなと、みんなの生活を通じて感じました。

「世界一幸せな国」バヌアツ共和国に乾杯!


>シリーズ企画:「サステイナブルライフを求めて」

<著者プロフィール>
伴道イルカ(おざわ ゆきこ)
カリブ海でイルカ・アシカの調教師として活動したのち、野生動物の保全(ワイルドライフ・コンサベーション)へと活動の幅を広げる。
現在は南太平洋のバヌアツ共和国で、大好きな海と海の生き物を入り口に、子供たちに環境3Rを伝える活動に取り組んでいる。体験と知識を生かし、持続可能な暮らしの在り方を楽しく発信中


eepfではセミナーやワークショップなどのコンテンツを通してサステイナブルコミュニティづくりのお手伝いをしています。
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